編集後記vol.15

人は5か月で何ができるだろうか。ドヴォルザークは交響曲第9番「新世界より」を作曲。スピルバーグは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を撮影。そして、私は、東北復興新聞の記事を執筆・・・並べて挙げるのもおこがましいちっぽけな私の5か月の使い方だけれど、私の人生においてこの5か月は、彼らが名作を生みだしたのと同じくらいに価値のある期間だったように思う。

震災を経験したからなのか、元来の気質かはわからない。しかし、私がこの新聞を通して出会った方々は、全員、本気で生きていた。幸せってなに?日本を変えるにはどうしたらいい?自分のため、大切な家族のため、家族の生きる社会のため、本気で考えて、本気で行動していた。私はこれまで「まあいっか」を合言葉に歪んだ楽天主義を掲げて生きてきたので、「幸せになる!」「なんとかする!」という強烈な意志を持って生きている人がこんなにもいるという事実は本当に衝撃的で、大いに刺激を受けた。

というわけで、今月から新社会人となる私のこれからの目標は『本気で生きる』。そうすればいつか、私にも5か月で名作が生み出せるような気がしてくる。私に本気を教えてくれた皆さまに、この場を借りて心から感謝したい。(J)

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