福島県12年産米全量検査始まる

放射性セシウムは検出されず

 福島県二本松市で8月25日、2012年産の米の全量検査が始まった。今回対象となった早場米「五百川」14袋からは1キログラムあたり100ベクレルの基準値を超える放射性セシウムは検出されなかった。

 二本松市は、原発から60キロメートル圏内に市内の大部分が含まれ、空間線量の比較的高い原発の北西部に位置している。

 福島県では昨年、県が安全宣言を発表した後に当時の基準値を超える放射性セシウムが検出されて問題となった。今年は、消費者に安全性を保証し風評被害を防止するため、全袋検査を行う。今回放射性セシウムが検出されなかったことで、福島の農業再生に弾みがついたかたちだ。

 原発事故から2度目の収穫期を迎え、福島県の農業再生に向けた取り組みは、検査の拡充にとどまらない。放射性セシウムを吸着する新素材の開発や、農地の除染方法の研究などの科学的に農地を再生させて営農をサポートする試み、また、バイオ燃料作物を栽培してエネルギー産業に転換させるプロジェクトなども立ち上がっており、福島の農業復活へのアプローチはさまざまだ。

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