【企業がつなぐチカラ(48)】龍泉洞の化粧品第2弾「龍泉洞の潤いジェル」新発売

名水として知られる岩手県岩泉町にある龍泉洞の湧き水を使用し、岩泉乳業(株)と日本ゼトック(株)が共同開発している「龍泉洞のスキンケアシリーズ」から、新商品「龍泉洞の潤いジェル」が5月15日に発売された。

龍泉洞のドラゴンブルーをイメージした容器

「龍泉洞の潤いジェル」は、昨年6月発売の「龍泉洞の化粧水」に続くシリーズ第2弾の商品。天然のミネラルを豊富に含む龍泉洞の湧き水に3種類のヒアルロン酸、11種のアミノ酸、コラーゲン、セラミドを配合。浸透した水分を逃さずしっかり潤いが持続するのが特長だ。

日本ゼトックは東北復興応援を目的に、同社の技術力で地場の素材を原料とした化粧品を製造し、それを地元企業が販売して地域活性化へとつなげる取組を推進している。「いわて三陸 復興のかけ橋プロジェクト」を通じて岩泉乳業、(株)岩泉産業開発との共同開発に至り、昨年の「龍泉洞の化粧水」発売につながった。
昨年6月の化粧水発売の際も、日本ゼトックの社員が岩泉で行われた工場まつりに東京から駆けつけ、岩泉乳業、岩泉産業開発の社員と共に化粧水を販売するなど、協力体制を深めていた。

記者発表の様子。左から岩泉乳業・大澤専務、同・山下社長、日本ゼトック・大谷部長

そのわずか2カ月後、台風10号による豪雨で岩泉乳業の工場は被災し、操業ができない状態となったが、化粧水については日本ゼトックに製造を委託していたため、被災後も販売を継続することができた。発売と同時に好評で品薄状態にあったところに、「応援したい」と、買い求める「岩泉サポーター」の存在もあり、岩手県内はもちろん、全国から問合せや注文が相次ぎ、これまでに約6万本を売り上げた。

第2弾の「龍泉洞の潤いジェル」の開発も、山下社長をはじめとする関係者の「復興につなげたい」という強い思いのもと、工場の復旧作業と並行しながら進められ、被災後約8カ月という期間で今回の発売にこぎつけた。

日本ゼトック社員に被災状況を説明する山下社長

 「龍泉洞の潤いジェル」の容量は140グラムで、価格は2000円(税抜き)。岩泉乳業のホームページで注文を受け付けているほか、盛岡市のららいわてや奥州市の産直来夢くんなどで販売される。商品に関する問い合わせは岩泉乳業(TEL:0120-380081)まで。