東北復興新聞の第一号は約一千部を発送させていただいた。今後の発送の要否、また希望される発送部数をお伺いしたところ、多くの方から複数部を発送して欲しい旨のご連絡をいただき、改めて「紙」の持つ力を感じた次第だ。
先日、仙台での取材の折、新聞社の方から一冊の本をご紹介いただいた。河北新報社の一力一夫社主が東大新聞研究所での講義をまとめられた『実践新聞論』。大正生まれの著者が30年も前に記した本なのだが、本当に学ぶべきことが多く、唸らされる。
よい新聞とは、との問いに始まり、国内の新聞の詳細な成り立ちと新聞社の興亡をデータを交えながら解説されている。ニュースとは「未知の事を知らせる」だけでなく、「既知の事実を確認させる」ものでもあると説き、新聞には「論説」と「編集」の2つの要素しかなく、広告も広告主の責任における編集であると論じる。新聞を愛しつくした筆者の想いが詰まった名著であり、もっと早く出会えていればと思う。
古本で手に入れたこの本に、唯一赤線が引いてあった箇所があった。「足で取材して、足で配る。最初と最後だけは永久に機械化すべきではありません」。残念ながら足で配ることは叶わないが、最初の、足で取材するところだけは忘れないようにしたい。(T)
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私が紹介させていただいた本を、わざわざ古本屋さんで探して読んでいただき、ありがとうございました。私もこの本にいっぱい赤線を引いています。一度読んで終わりではなく、4年に1度ぐらいは自分の頭の棚卸しとして、読んで伝えていきたい内容です。
畠山さま、
こちらこそありがとうございました。
議論のおりに引用される、我々の大切な指標の1つとなりました。
現在チーム内で回し読みしているところでございます。
今後とよろしくお願いいたします。