地域の10年後を見据えて若い世代が輝く、働き方と生き方を見つける場づくり

「京都移住計画」の代表、田村篤史さん。他にも町づくり系で3つの仕事を持ち、多様な働き方があることを体現している。
そこで今回は京都市で、若い世代を中心に盛り上がっている2つの取り組みを取材した。居場所・つながり・生業・やりがいを創り出し、移住者を増やす火種を起こしている活動の中に、東北にも活かせるヒントを探した。
いつかをリアルに変える「京都移住計画」

月1回で開催している移住者のリアルな集い「京都移住茶論(サロン)」。毎回趣向を凝らし、この回は京都のさまざまなテーマで地図づくりをした。
移住した田村さんが実感したのは生活の変化だった。「東京では、高い家賃のために身を擦り減らすような働き方をして、帰っても寝るだけで。でも京都では同じ間取りでも家賃が4万円くらい安く、時間にも余裕ができました」。
京都に縁があり「いつかは」戻りたいけど……と言っている東京の仲間たちにも移住を現実にしてほしいと、前述のサイトに加えて田村さんが始めたのは、移住した人同士の交流の場だった。

「京都移住計画」と「ローカルキャリアカフェ」という団体で共催した「どこで、何をして生きてゆく?」というテーマのイベントの様子。
移住者が楽しそう!それが一番の魅力に
「来てください」という他県への説明会ではなく、移住者が集う会を行う理由は何だろうか。

地域で古くから親しまれてきたビルは、上の世代の人たちも関心を持ってくれる。カフェが併設されていることも立ち寄りやすいポイントだとか。
「生きたい場所で生きられる人がもっと増えたら」と理想を語る田村さん。今後はさらに、仕事の発掘と発信、地元の方との交流に力を入れていくという。
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