復興のきら星vol.9 女川の町にアートを根付かせたい

遠藤 圭さん
女川アートギルド代表

女川アートギルド代表 遠藤 圭さん大漁旗モチーフのイカしたレザーアイテム、豪快に彩られた浜のコンテナ、色とりどりのデザインドTシャツ。アートの力で町を元気づけようと活動する団体がある。宮城県女川町の若手クリエーター集団、女川アートギルドだ。

代表を努めるのが、レザーアーティストの遠藤圭さん。グラフィティライターの崎村周平さんと、妹でデザイナーの遠藤ひかりさんと共に、女川・石巻を中心に活動している。

「革をいじっている時が一番楽しい」と話す遠藤さんだが、現在昼間は団体の他の仕事でいっぱいで、製作は夜しかできない。「でも色々な人との出会いで、色々学ばせてもらっています」力強く話してくれた。

団体として目指すもの。それは「女川にアートを根付かせること」。女川には本業にしていなくてもデザインや製作ができる人が他にもいるため、彼らがつながっていく土台をつくることが目標だ。そのためにも、まず自分たちが成功しなくてはと、日々制作に取り組んでいる。

圭さんが革製品の製作をはじめたきっかけは、以前石巻でレザーショップを開いていた父親だった。友人用のベルト製作から始まり、これをきっかけにあまり話をしなかった父親との距離が縮まったという。昨年の震災で父親を亡くした圭さんは、その後しばらく革を触れなかったが、昨年末に製作を再開。「染色のしかたとか、似てるんです。親父が残してくれたものなんだと思ったら、また触れるようになりました」。

大きな目標に向かって進む遠藤さん。今後の活躍と、彩られて行く女川の町に期待していきたい。

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