編集後記vol.11

新聞を創刊してから半年が経とうとしている。この間、数多くの方に取材させていただき、出来る限りそのエッセンスを紙面に落としこめるよう努力してきた。新聞の送付リストを眺め、読者を想像し、より伝わりやすくなるよう「編集」に力をいれてきた。しかし、本音をいうと、取材で一番面白いのは、語られる事実よりも、語る「人」自身だと思う。

復興が進むにつれて、現場で求められる情報が変わってくる。それは、マスメディア的な報道ではなく、より細分化し専門性を求められたものであり、生きた情報である。その情報が、どういう思想を持った、どういう顔をした人が発信したのかも知って欲しい。

我々の新聞の発行ペースと量ではとても対応できないので、新たにウェブサイトを構築し、現場発のオピニオンを紹介することにした。ウェブだと、頻度も量も制限がない。思う存分、語っていただける。サイトの名前は、TOMORROW(トゥモロー)とした。少し未来的で、少しポジティブ。でも重過ぎない。

高橋博之の思想、藤沢烈の視座、荒井優のやさしさ、玉川啓の誠実さを読んで欲しい。大藤多香子の語る現場の声を聞いて欲しい。とても紙面には収まらない想いが詰まっている。(T)

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