福島大学、世界へ情報発信 カストロ前議長やニューヨーク専門家へ

カストロ前議長に福島のピンバッジを渡す丹波准教授

カストロ前議長に福島のピンバッジを渡す丹波准教授

福島から世界へ、情報発信が進んでいる。キューバの首都ハバナでは、国際交流NGO・ピースボートの主催する「グローバル ヒバクシャフォーラム」が行われ、福島大学の丹波史紀准教授らがカストロ前国家評議会議長を含む約百名のキューバ識者や現地メディアに対して震災後の福島の現状を伝えた。カストロ前議長は「貴重な証言を世界へもっと伝えるべきだ」と、その場で5カ国語対応の書籍化を提案するとともに「自然と共存し尊厳ある生活を送れるように」と希望を述べた。

 

市内中心部から約50キロ先にインディアンポイント原発を持つ米国ニューヨークでも、現地環境NGOの主催する専門家向けカンファレンスが開かれた。福島大学丹波准教授に加え、環境エネルギー研究所の飯田所長らが登壇し、事故による影響や事故対応の初動に関して現地専門家たちと意見交換した。

ニューヨークでは前後してインディアンポイント原発閉鎖を求める民間デモが行われたが、原発是非の議論が世界的に行われる中、福島で起きた事実と未来に関する情報発信は、その重要性を高めている。

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